生徒が一人泣き叫びながら飛び出てきた。何事だろう。欠席が多かった。授業に出てくれば、最高に明るい。実験をやりながら授業を進めると何でも手伝ってくれた。「しょうがないなあ」と言いながら、後片付けもやってくれた。もう休まないって約束したのに。いつまでも、校門近くで泣き叫んでいる。4つ葉のクローバーを1本探して、渡してやった。「きっと、幸せになれるよ」そう言って。どうしてって聞かなかった。きっと聞いても答えてくれないだろうとも思っていた。言いたくない嫌なことが沢山あるんだろう。
 他の先生から聞いた。授業料が払えないから、学校を辞めるんだそうだ。知らなかった。両親は何か事情があるらしい。兄弟でアルバイトをして、家賃や生活費、授業を稼いでいるんだそうだ。なんでこんな理由で学校をやめなくちゃならないのか。日本は裕福だったはずだ。東南アジアの人たちが羨ましがっていた。来週の授業にも出てきて欲しい。
 そういえば、昔留学生が、「授業料が払えません。除籍処分になってしまいます。」そう言ってきました。急いで大学へ電話した。私に連絡もなく処分をしたときは裁判にかけます。処分の実施をを延期したかった。明日までという期限ではそうするしかありませんでした。結局2名の授業料を払ってやったが、今の私にはそんな余裕はない。同じような状況の者が沢山いるから。
Ads by Sitemix